- 今回は、「アドオン」について説明いたします。
「アドオン」とはウェブブラウザが標準で装備していない機能を追加できるソフトウェアで、「プラグイン」、「ツールバー」、「拡張機能」などの総称です。
まず、最も有名でユーザーの多い「Google ツールバー」を見ていただきましょう。
この「Google ツールバー」は、Googleとは別の会社(マイクロソフト、モジラ)が開発したウェブブラウザである「インターネットエクスプローラー」や「ファイアフォックス」で使うことができます。
これをダウンロードすれば、お使いのウェブブラウザにメニューが追加され、そのメニュー上でGoogleの検索が使えたり、ウェブメール「Gmail」の利用がおこなえたりと、Googleにアクセスしなくても、Googleのサービスが利用できるようになるのです。
もちろん、ライバル(?)のYahoo!も同じような「アドオン」を提供しています。もし、GoogleやYahoo!をよく利用するという方は、便利な機能なので、ダウンロードしてお使いになられてはいかがでしょうか。
「アドオン」はソフトウェアの基本機能だけでは少し不便だな、と感じる機能を補ってくれる「かゆいところに手が届く無償のプログラム」として、多くの人に利用されているのです。
では、「アドオン」の開発・提供する側にはどのようなメリットがあるのでしょうか。
さきほどの説明でおわかりだと思いますが、「Google ツールバー」の場合、他社のブラウザにコバンザメのようにくっつくことで、他社のブラウザを使用しているユーザーを自社サービスに引き込むことが可能になります。こうした便利なソフトウェアを開発し、無償で提供することで、「自社への信頼感」と「自社の広告」、「ユーザーの囲い込み」ができるようになるのです。
最近、様々な「アドオン」が提供されていますが、自社・サービスのブランディングやマーケティングのツールとして活用する企業もあらわれてきました。今後は、企業がウェブブラウザ向けに提供する「マーケティングツール」としての「アドオン」がますます増えてくると言われています。
では、こうした「アドオン」を医薬品マーケティングではどのように活用できるでしょうか。
以前に解説した「ウィジット・ガジェット」では、デスクトップにちょっとした便利な機能を追加して、そこから自社のウェブサイトにアクセスいただく方法を紹介しました。
それと同じように、ウェブブラウザに、自社が配信している医学・医療ニュースを表示する「アドオン」を提供することで、それを導線として自社のウェブサイトや見ていただきたいコンテンツへ誘導することができるでしょう。
もし、「その医療従事者にとって最も便利な機能」を提供することができれば、自社がウェブ上の「常設のインターフェイス」を獲得することができます。これは、最も効果の高い広告スペースを確保したことになります。もちろん、アドオンに掲載するコンテンツは、自社関連のものより、医療・医学用語集、疾患に関する用語集ほか、ニュートラルで汎用性の高いものを用意する必要がありますが、ウェブサイトのページ画面だけでなく、「ツールバー」といった部分でもマーケティングに活かせることが、ご理解いただけたのではないでしょうか。
パソコンを使う際に、メールと並んで多くの時間を使うのが、GoogleやYahoo!などを利用した検索をウェブブラウザを使っておこなうことですから、そのウェブブラウザに自社のサービスを表示させることができる「アドオン」のマーケティング的な使い方や提供は、今後ますます増加していくでしょう。
医療従事者向け・医療消費者向けに、便利な「アドオン」を提供し、自社・製品ウェブサイト、コンテンツの利用・閲覧を促すことを、これからのウェブマーケティングの一つの方法として検討されてはいかがでしょうか。
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