さて、今回は、デジタルやイノベーションなどの幅広い話題を提供するイベント「サウス・バイ・サウスウェスト」で受賞した医療関係のサービスについて。
1つ目は、自己学習することで利用者それぞれの耳の特性にあった音質に調整するヘッドホン。
AIがヘッドホンにテスト用の音を送信し、鼓膜などで反射した音を解析します。
それによって、ヘッドホンの利用者の聴取特性を把握して再生する音質を調整するそうです。
現時点では、医療分野への応用までは進んでいないようですが、聴覚障害のある方へ応用し、音質変化で学習や就労をサポートできる可能性もありそうです。
もう1つは、AIを活用した病院用の画像認識センサー。
画像認識センサーが、プライバシーを守りながら入院中の患者さんの動きを可視化する仕組みです。
例えば、患者さんがベッドから落ちるなど、通常の動きとは異なった場合にセンサーがそれを検知し、警告を発することができます。
センサーが正しく稼働すれば、看護師による定期的な確認などを減らしたり、患者さんのトラブルにも対応できます。
これで医療スタッフの負担軽減や業務の効率化にもつながります。
今後、AIの進化は医療の進化や効率化をもたらしそうです。
例えば、医薬品の体内動態を個別でチェックして用量をコントロールできるようなシステムが開発されるかもしれませんね。
AIの進化は、令和の間に医療も医薬品マーケティングも大きく変えそうです。
このコンテンツが、医薬品マーケティングのアイデアのヒントになれば幸いです。