「ある広告人の告白【新版】」 デイヴィッド・オグルヴィ

富本の今回刺されたこの一言
☆ものを売る代わりに人を楽しませたい、というのは疫病だ。
☆自分より能力のある人間を雇うべし。
☆99%の広告は、全くと言っていいほど誰かに何かを売る役には立っていない。
☆広告会社を経営するつもりならば常に断崖絶壁の縁を歩くのを覚悟することだ。
☆どの分野の広告でもそうだが、大事なのは形式より内容だ。
☆クリエイティブなプロセスには、理屈以上のものが必要だ。

「ビジネス書籍レビュー」で取り上げる第一号は、世界14カ国で翻訳され、100万部超の世界的名著『ある広告人の告白(新版)』です。

本書は、「現代広告の父」「広告の天才」「近代広告の教皇」「広告王」といった異名を取るデイビット・オグルビィ氏が、自身の広告ビジネスでの経験を通して、売れる広告作りの秘訣、広告へ取り組む姿勢、“広告哲学”を語った書籍で、1962年に発刊され、このたび44年ぶりに新版として発刊されました。
お恥ずかしい話ですが、、広告関係に携わる者として必読書にもかかわらず、今回の復刊で初めて読ませていただきました。

さて、読んだ印象ですが、世界で100万部突破するだけあって、広告業界の方だけではなく、広告主としてマーケティングやビジネスに携わる方々、経営に携わる方々にも、長年、読み続けられていることに納得です。いま読んでも、全くといってよいほど古臭さを感じることはありませんでした。もっと早くに読んでおくべきだったと後悔しています。

第5章「成功する『広告キャンペーン』とは」、第6章「『強烈なコピー」』作成法」、第7章「人を惹きつけるイラストレート法」などは、コピーライターやそれを目指している人が読むべき章でしょうし、第10章「一流の広告人への道案内」はアカウント・エグゼクティブ(AE)をはじめ全広告人が読むべきです。
また、オグルヴィ氏は、広告代理店の立場から、第4章「クライアントに贈る『15のルール』」を語っていますが、この章だけでなく、是非、クライアントの立場として広告に携わる方々に手にとって読んでいただきたい書です。

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