さて、今回は、Eメールマーケティングの効果指標を表す用語「バウンス率」をとり上げます。
ウェブマーケティングにおいて、個別でリーチする手段の代表だったEメールマーケティング。
最近では、LINE@をはじめSNSの登場でメールの開封率が低下しています。
とはいっても医薬品マーケティングではまだまだその重要性は高く、いかに開封率を高めるかが大きな課題の1つです。
また、不達メールをどれだけ少なくするかも課題の1つです。
バウンスとは、Eメールマーケティングで、送信したメールが受信者のメールアドレスへ届けられなかった現象のことを指し、その割合を表す数値がバウンス率です。
Eメールマーケティングにおいては、これを低くすることが求められているのです。
そんなバウンスの原因は、2つに分かれます。
ハードバウンスとソフトバウンスです。
ハードバウンスは、次のような理由でメールが配信できなかったバウンスです。
・メールアドレスが実在しない
・メールのドメインが実在しない
・受信者のサーバーがメールを拒否した
これは、医療従事者の場合なら、転職して別の病院に異動したことや退職により、アドレスが変更され存在しなくなったことなどが考えられます。
つまり、これらは回復しようがないバウンスなので、ハードバウンスと呼ばれます。
こうしたメールアドレスは、リストから削除することで対策します。
一方、ソフトバウンスは、次のような理由でメールが配信できなかったバウンスです。
・受信サーバーが一時的にダウンしている
・受信者の受信箱が容量を超えている
・メールのサイズが大き過ぎて拒否されている
ソフトバウンスが起きた場合、メールプロバイダーは数日間、そのメールの再送信を繰り返します。
そして、今挙げた問題が解決された場合は、メールが届けられます。
しかし、受信者がメール受信箱の整理などを行わない場合は、ソフトバウンスが繰り返されます。
これは、メールを見ようとする意志が無いことを示します。
ですから、対策としては、そのメールアドレスを削除することです。
一般的に、バウンス率は合計で2%以下が目安とされています。
もしバウンス率をチェックされていないなら、医薬品マーケティングで自社に登録されている医師や医療者のメールアドレスをチェックして、バウンス率を管理しましょう。
このコンテンツが、医薬品マーケティングのアイデアのヒントになれば幸いです。