医薬品マーケティングで使える!動画のブランドリフト効果とは?

さて、今回は「ブランドリフト効果」を取り上げます。
ブランドリフト効果とは、「ブランド」と「リフト=Lift」、
つまり、「持ち上がる」を組みあせた用語です。

ブランドや製品・サービスの認知度・購買意欲向上を目的としたブランディング広告に、
・触れた人
・触れなかった人
に分類してブランドを評価する方法です。

評価項目は、企業、ブランドの認知度、イメージ、
ブランドやサービスの購買意向などで、広告に触れた人が触れなかった人より、
どれくらい上回ったかがポイントとなります。

ここ数年、動画を使ったウェブマーケティングが活発化していますが、
1回や2回の視聴ではコンバージョン(購入)につながりません。
しかし、1回でも何らかの効果はあるはずなので、
その評価方法の1つとしてブランドリフト効果が測定されるようになってきました。

その結果、今まで効果がわかりにくかったブランドの認知度やイメージ、
購入意向などのアップ(リフト)も確認される事例もでてきたようです。

しかし、一見、理にかなったような評価手法ですが課題もあります。
従来のオンライン効果指標と違って、
この効果を実証するには広告に触れた人と触れていない人に対して
アンケートを行うなど、「聞く」必要があることです。
アンケートの手法には、バナーを使って回答を集める方法がありますが、
回答の精度やコストの面での課題は残っています。
調査会社の提供する効果測定手法などもあるので、これらを使うのも1つの選択肢です。

GoogleがYouTubeにおいて、
ブランドリフト調査として短いオンラインアンケートを実施しているので、
簡単なユーザー調査が可能になっています。

医薬品マーケティングにおいてもDTCマーケティングにおいても、
今後、ウェブサイトからの動画を活用したマーケティングが活発になると思われます。
その際には、しっかりとその成果を測ることを考える必要があります。
その1つの測定手法としてブランドリフトを測ることを検討してみてはいかがでしょうか?

このコンテンツが、医薬品マーケティングのアイデアのヒントになれば幸いです。