さて、前回はコンテンツ重視のDTCマーケティングの5つサイクルをお示ししました。
そして、その5つのサイクルをPDCAで回していけばいいことをご紹介しました。
5つのサイクル
1.コンテンツ
2.内部最適化
3.外部リンク
4.アクセス数アップ(トラフィック)
5.エンゲージメントの最適化
今回は、この5つの中の1つ目の「コンテンツ」について解説します。
これまでもコンテンツの作り方は取り上げていますが、ここでもう1度整理しておきます。
Googleは、それぞれのキーワードに関して、
相対的に「優位」と判断するコンテンツを上位表示させます。
ポイントは、Googleの判断基準である「優位」が何を示すのかを理解して、
それに即したコンテンツを作成することです。
今回は、その要素を示します。
1)検索意図にあったコンテンツ
例えば、「糖尿病」と検索した人と
「糖尿病 専門病院 大阪」と検索した人の検索意図を考えてみましょう。
前者の場合、「糖尿病」について何をどこまで知りたいかわかりませんね。
糖尿病について調べたいだけかも知れませんし、
ちょっと不安があって糖尿病の症状をチェックしたい場合もあります。
こうした「単独の検索数が多いキーワード」、
いわゆるビッグキーワードで上位表示するには、
可能性のある検索意図をすべて網羅する必要があります。
一方、「糖尿病 専門病院 大阪」と検索した人の検索意図は明らかですね。
大阪にある糖尿病の専門病院を探しているのです。
だから、もしこのキーワードで上位表示させたい場合は、
大阪にある糖尿病専門病院を網羅してその関連情報(住所、医師、規模など)を網羅すればよいことになります。
2)独自性の高いコンテンツ
例えば、「糖尿病」について網羅性の高いコンテンツを作れば、
そのほとんどは良く似たものなりますね。
疾患の情報の場合は、症状、診断、治療などの基本的な部分は同じですから、そうならざるを得ません。
だとすると独自性はその部分では難しくなります。
そこで、何らかの形で独自性を追加しないと上位表示、
つまりGoogleからの評価を得ることはできません。
たとえば、自社の治療への姿勢や医療への貢献の姿勢など、
まさに「オリジナル」で真似できない情報を目標とするページで
掲載するなどの工夫が必要になります。
3)信頼性の高いコンテンツ
ここは、製薬企業の皆さまにとっては当たり前ですし、実際に十分対応されています。
専門医の監修、出典、会社名などを明記するなどです。
4)量の多いコンテンツ
最近では、この傾向が明らかになってきました。
単純に文字数が多い、つまり情報量が多いページが上位表示される傾向が強くなっています。
ただ、情報量が多いと読みづらくもなるので、
図を使う、タブなどで遷移させるなど工夫も必要です。
5)素人がわかるコンテンツ
これもDTCマーケティングでは、
一般の方へのわかりやすさを重視されているコンテンツが殆どなので、
十分、対応されているかと思います。
実は、Googleのターゲットは「素人」なのです。
そして、その傾向が顕著になってきているのです。
どんな方でも仕事で携わる専門分野には詳しいでしょうが、
知らない分野の方が多いですよね。
Googleは、こうした「素人」が検索した際に、わかりやすいことを重視しているのです。
だから、できるだけ平易な内容、専門用語は使っても必ず説明することが
今以上に求められるようになってきたのです。
この5点を意識したコンテンツが上位表示の条件です。
このコンテンツが、医薬品マーケティングのアイデアのヒントになれば幸いです。