さて、お盆前に「コンテンツマグネット」についてご紹介しました。
コンテンツマグネットとは、自然にコンテンツが集積して
ウェブサイトのコンテンツ量が増える仕組みのことです。
今回は、医薬品マーケティングで
「コンテンツマグネット」を応用できないかを考えてみます。
現在、コンテンツマグネットとして成功しているメディアは、
・アマゾンのレビュー
・食べログ
・@コスメ
など、自社が扱う商品を持っているのではなく、
第三者的にプラットフォームを提供している企業です。
医療者専用のSNSのメドピアも製薬企業ではなく、メディア事業者です。
これは、製品や商品を持つ一企業では、
・扱える情報の制約があること
・そもそも立場的に情報をフラットに扱いにくい
ことが大きな原因です。
製薬企業の場合は、その上に法律や業界のルールがあるため
ユーザーのコンテンツをそのまま掲載することは難しいと言えます。
それでは、医薬品企業が、コンテンツマグネットを運営できる可能性は無いのでしょうか?
工夫すれば何らかの方法が見つかる可能性もあります。
例えば、疾患や薬に関する質問を患者さんから集めてそれを公開するとともに、回答を公開するなどが考えられます。
情報を加工せずに増やすことや個人情報保護の注意も必要ですが、
質問が集まる仕組みを作れば、回答も増えます。
他には、勇気がいりますが、ウェブで配信している情報の評価や
コメントができる仕組みを作ることも1つの方法です。
メディアでない一企業にとっては、コンテンツマグネットの運営には
ハードルがありますが、先んじて工夫を行うことで、
新たなコンテンツマーケティングが展開できるのではないでしょうか?
このコンテンツが、医薬品マーケティングのアイデアのヒントになれば幸いです。