さて、今回は、先週に続き
ウェブマーケティングの指標の1つである「CPH」を取り上げます。
ウェブマーケティングと言えば、よく登場するのが3文字の略語。
今回も3文字略語の1つであるCPHです。
CPHとは「Cost Per Hour」の略号です。
その名の通り、時間単位の広告費のことです。
つまり、ウェブ広告の課金体系の指標の1つで、「CPH=広告費/広告表示時間」です。
医薬品マーケティングをはじめ、
まだ国内では、こうした広告は一般的ではありません。
海外では、イギリスの経済誌「フィナンシャル・タイムズ」が
2015年5月より、時間ベースの広告枠を提供しています。
広告主に対して、5秒以上の表示でコストを課金しているようです。
5秒以上表示されたページを見た読者のブランド認知率、想起率は、
5秒以下の読者より高いようです。
↓↓ 詳しくはこちらをご覧ください。
http://aboutus.ft.com/2015/05/18/financial-times-rolls-out-cost-per-hour-advertising-metric/#axzz4NsblcV6R
ニュースサイトやニュースメディアなどの広告としては、
一定期間の固定費が発生するものや表示回数(インプレッション)で
課金される広告が主流です。
こうした広告は、最近、広告主が問題点を意識し始めました。
1つは、「表示」があっても、あまり見られないことです。
広告を掲載されているページが表示されても、
・広告がページの下部にあれば、読者が広告にたどり着く可能性が低くなる
・スマートフォンの場合、とくにその傾向が高い
・そもそも広告が見られているかどうかわからない
などです。
もう1つは、自動でページを巡回して、
意味なくページや広告にアクセスするロボット(bot)などを利用して、
機械的にアクセスや広告クリックを増やす広告不正が行われていることです。
こんな背景から、従来の表示回数での広告課金が問題視され始めたのです。
CPHは、こうした広告主側からの問題意識から生まれた課金指標です。
ウェブマーケティングにおける課金体系と見合った成果は極めて大切です。
日本では、まだ一般的ではないCPHですが、医薬品マーケティングでも使えそうですね。
このコンテンツが、医薬品マーケティングのアイデアのヒントになれば幸いです。