さて、前回「データドリブン」を取り上げました。
データドリブンとは、
「売上データやマーケティングデータなど、データに基づいて、
判断・意思決定・アクションする事」
でした。
データドリブンが、従来以上に求めらる背景としては、
●ウェブサイトやSNSなどのメディア発展により顧客行動が複雑化したこと
●さまざまなデジタルデータ取得が可能になったこと
でした。
今回は、データドリブンを実践するのに必要な知識や体制を考えてみます。
一部の企業を除けば、日本ではまだデータドリブンマーケティングが
十分に進んでいないと言われています。
その理由は、必要な知識やスキルを持つ人材が少ないからです。
データドリブンを実践する知識としては、
●自社が事業ドメインするビジネスに関する深い知識
●マーケティングの知識
●論理的思考力(ロジカルシンキングのスキル)
●データ分析手法の知識
●統計学の知識
●データベース、データ処理の基礎知識
と考えられています。
事業ドメインするビジネスに関する深い知識、マーケティングの知識、
論理的思考力は業務やビジネススクールなどでも学べるので、
この3つを持つ人材は大企業なら社内にも少なからずいるでしょう。
しかし、それに加えて、データ分析手法の知識、統計学の知識、
データベース、データ処理の基礎知識を併せ持つとなると、
かなり少なくなるでしょう。
これらは、データサイエンティストまたはデータアーティストと呼ばれる
人材スキルですが、データドリブンを実践するためには、
これらの知識やスキルのある人材を外部から招き入れたり、
内部で育成することが求められます。
といっても、社内に教育体制が無ければ実際には難しいと言えます。
さらに、個別的なスタッフの知識やスキルに加えて、組織的な取り組みが必要です。
そのためには、トップマネジメントの理解と支援も不可欠です。
データドリブンは、こうした条件が揃わないと進みませんが、
今後、医薬品マーケティングでもデータドリブンが実践できるかどうかで
大きな差がつくのではないでしょうか?
このコンテンツが、医薬品マーケティングのアイデアのヒントになれば幸いです。