さて、今回のテーマは、
「これからの医薬品マーケティングで大切なデータビジュアライゼーションとは?」です。
21世紀に入ってからITの進化は目覚ましく、
ウェブマーケティングやSNSの発展も目を見張るものがあります。
それに応じて、ウェブマーケティングを展開した結果や
消費者の購買行動に関するデータは膨大になり、また複雑化しています。
これらの膨大なデータは、「ビッグデータ」と呼ばれますが、
マーケティングでどう分析、解析し、活かしていくかが、
多くの企業のマーケティング上の課題となっています。
これは、製薬企業における医薬品マーケティングや医薬品ウェブマーケティング、DTCマーケティングでも同じではないでしょうか?
さて、マーケティングをはじめ医学や薬学などでも、
データを活用するためには、大きく2つのポイントがあります。
1つは、いかに分析したり解析するか?などのデータマイニングや統計解析などの方法です。
まずは、データを料理するかを考えることが第一ですね。
そして、もう1つは、分析・解析したデータを、
どのように見せるか?伝えるか?という手段について。
これは、いわば料理の盛り付けです。
今回のテーマである「データビジュアライゼーション」とは、
得られたデータの分析・解析したデータの可視化、
つまり、「見せ方」「見える化」のことです。
データの見せ方が大切であることは、今に始まったことではなく、昔から言われています。
グラフの見せ方などをどう工夫するかもその1つです。
グラフの技術や使い方の本が、多く出版されていることからもわかりますね。
そんなデータの見せ方ですが、
最近、データが膨大になる中で、いかにデータを「可視化」するか
「見える化」するかのプロセスが、データビジュアライゼーションです。
データビジュアライゼーションは、日本語では、「データ可視化情報化」と呼ばれます。
データビジュアライゼーションが、最近、注目を浴びているのは、
データが膨大になったことに加え、
・データを見せる手法の1つであるインフォグラフィクスの進化
・データを蓄積するデータベースソフトなどの進化
・短時間にリアルタイムでデータを意思決定に活かしたいというニーズの高まり
などが挙げられます。
そんなデータビジュアライゼーションを進めるには、
・データを美しく見せる
・データをわかりやすく見せる
・データの内容を端的に伝える
ことが大切です。
具体的には、
・どんなグラフを使用するのか
・色の使い方は?
・文字の配置は?
など、考える範囲が広くなりますし、知識とセンスの両方が必要です。
そのため、
データビジュアライゼーションは、「アート X サイエンスの融合である」と言われます。
医薬品マーケティングでも、
医師のデータやウェブ上のアクセスデータなどが大量に蓄積されつつある中、データビジュアライゼーションが大切なのではないでしょうか?
このコンテンツが、医薬品マーケティングのアイデアのヒントになれば幸いです。