先週は、
「これからの医薬品マーケティングで大切なデータビジュアライゼーションとは?」
を取り上げました。
実は、身近に無料で使えるデータビジュアライゼーションを使ったデータがあります。
そこで、今回のテーマは、
「医薬品マーケティングで使える!データビジュアライゼーション実例」です。
その前に、19世紀に使われていたデータビジュアライゼーションをご紹介します。
それは、英国の看護師フローレンス・ナイチンゲールが視覚化した
クリミア戦争の兵士の死因のグラフです。
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Nightingale-mortality.jpg
出所:Diagram of the Causes of Mortality by Florence Nightingale
これは、多くの統計学やプレゼンテーションの教科書が取り上げている
有名な「鶏頭図」です。
ナイチンゲールは、統計学に詳しいだけでなく、視覚に訴えることの重要性も理解していました。
そこで、この鶏頭図を使って、英国軍の戦死者・傷病者に関する膨大なデータを、直観的に理解できる手段として活用したのです。
つまり、データビジュアライゼーションの大切さは、今に始まったことではなく昔から理解されていたのです。
さて、最初にお伝えした医薬品マーケティングでも使える無料のデータビジュアライゼーションのデータとは、博報堂生活総合研究所が1992年から隔年で実施する「定点観測」調査データです。
http://seikatsusoken.jp/teiten/
この中で、「健康」のカテゴリーがあります。
http://seikatsusoken.jp/teiten/category/6.html
このトレンドを見ると興味深いものが多くあります。
最初の質問である「薬はなるべく使わないようにしている」のトレンドをみるだけでも、1992年から医薬品の処方が増えている理由の1つがわかります。
他でも色んなデータを見れば、医薬品マーケティングやDTCマーケティングで活用できるものがあるかもしれません。
無料でいつでもアクセスできるので活用してみてはいかがでしょうか。
このコンテンツが、医薬品マーケティングのアイデアのヒントになれば幸いです。