今回はGSPを取り上げます。
GSPはGmail Sponsored Promotionsの略で、Gmail ユーザーにリーチできる広告です。まだ、β版だそうですが、画期的なウェブ広告サービスとして話題になりつつあります。実は、私もある知人から先週教えてもらったばかりですが、今後、普及するのではないかと思って取り上げることにしました。
Gmailはグーグルのメールサービスですが、2012年6月時点で、その利用者数が4億2500万人に達した世界最大のメールサービスです。今では、もっと多くなっていると思いますが、最近の数値を見つけることはできませんでした。
日本での数値は不明ですが、世界の数から考えれば、数百万人はいるのではないかと思います。ここまでの数になれば、グーグルは、当然、メールを活用した広告サービスも考えます。
GSPの見え方ですが、Gmail本文の右側に、ティザー広告が表示されるようです。それをクリックすると、そのティザー広告が拡張してGmailのメール部分を占有
するように掲示されます。
1つのメールでは、1回の表示につき1広告のみで、他社の広告は現れないので、100%の占有が可能だそうです。
これ以外にもいくつか特徴があるのでまとめてみます。
1)広告フォーマット
1.htmlとCSSのフォーマットで広告を作成できるので、見栄えのするインパクトのあるクリエイティブが作成可能
2.画像や動画も配信可能
2)ターゲティング
これは、かなり細かなセグメントができそうです。IPアドレス、受信元のドメイン、言語、メール本文のキーワード、デモグラフィック情報、興味、製品購入情報など、グーグルが持っているユーザーの情報でかなり緻密なターゲティングができそうです。
3)アクセス解析データの活用
GSPは、クリックして見る広告なので、アクセスデータが全てグーグルで把握可能です。効果測定も容易なので、効果検証しながら広告のパフォーマンスを上げることも可能となります。
4)マルチデバイス対応
iOS、Androidとも対応しているので、スマートフォンへの出稿も可能です。また、デバイス指定することもできるようです。
このように、効果的な広告配信ができる特徴が多数あるので、今後、普及する可能性も高いと思います。
医薬品マーケティングでは、まだ事例を知りませんが、医療従事者であることが何らかの方法で判別できれば、医療従事者向けの広告配信の可能性もありそうで
す。
一方、DTCマーケティングの疾患啓発に十分使えそうです。
それにしても、グーグルの様々なサービスは、すごくもあり怖くもあります。無料のサービスを受けることで、身ぐるみをはがされている感じもしますね。