さて、今週は、先週紹介した「HHH戦略」の1つである「Heroコンテンツ」について、
医薬品マーケティングでは、どのようなHeroコンテンツが作れるのかを含めて説明します。
「HHH(スリーエイチ)戦略」とは、Googleが提唱する動画マーケティングの考え方で、
動画コンテンツを「Hero」「Hub」「Help」の3つに分類して、
それぞれの制作方針を示したものです。
今回は取り上げる「Heroコンテンツ」とは、
認知拡大を目的として、できるだけ多くの人々に話題になるような動画のことを示します。
面白い、驚きなど誰もが持つ「感覚的で普遍的な欲求」を刺激するような意図で作成されます。
TVで話題になるCMをイメージしていただけたら、わかりやすいかもしれません。
コンテンツ企画のポイントは、
・「感動」「面白い」「かわいい」など、人間の感情を動かすことができる
・ストーリー、意外性、比喩表現、擬人化など口コミやシェアがされやすい
・イベントや年間行事、●●の日などとの連動
・ユーザーの参画やインタラクションなどが含まれている
などが組み込まれていることです。
全てが含まれている必要はありませんが、
話題性があって「誰かに教えてあげたい!」
と思ってもえらえるようなコンテンツであることが大切です。
また、こうした「拡散」が起こる仕掛けが大切なので、
以下のような動画のプロモーションを綿密に組むことも求められます。
【拡散を起こさせるプロモーション】
・オフラインの広告
・インフルエンサーの活用
・フェイスブックやインスタグラムなどソーシャルメディアの活用
さて、医薬品マーケティングやDTCマーケティングでは、
どのようなHeroコンテンツが考えられるでしょうか?
法規制やプロモーションコードなどの範囲内で考えることが求められますが、
・MRがドクターへのディテール活動を通じて成長していく物語
・患者さんが病気を克服して幸せになる物語
・重篤な疾患へ取り組む医療チーム
などをテーマに、「面白さ」や「意外性」を組み込むことも考えられるのではないでしょうか?
実際にコンテンツを企画するのは大変ですが、
大きな拡散が起これば、特にDTCマーケティングでは大きな力を発揮しそうです。
自社の領域や担当の医薬品で、何ができるか検討してみてはいかがでしょうか?
このコンテンツが、医薬品マーケティングのアイデアのヒントになれば幸いです。