さて、今回は「インフルエンサーマーケティング」がテーマです。
インフルエンサーマーケティングとは、
消費者や見込み客に対して影響を与える人物=「インフルエンサー」を介して、商品の使い方や評価に関して好意的な情報を届けることで、認知度向上やブランド形成を図る手法です。
実は、医薬品マーケティングは、SNSが注目されるずっと以前から、
「インフルエンサーマーケティング」が活発な業界です。
KOLは、「インフルエンサー」ですから
●KOLを講師に招く講演会
●KOLの座談会などの記事広告
●KOLによるウェブセミナー
などは、すべてインフルエンサーマーケティングと言えます。
医薬品業界では、ほぼすべての製薬企業がKOLを講師としたり、
監修者として資材を作成しています。
しかし、それを「インフルエンサーマーケティング」とは呼んできませんでしたし、当たり前に手法として実践されてきました。
「インフルエンサー」という言葉が一般的になったのは、
BlogやツイッターなどのSNSの普及により、
一般消費者の発信活動が盛んになり、
一般人や芸能人などで多くの読者やフォロワーを持つ人が増えたからです。
そして、最近では、Blogやツイッター、フェイスブック以上に
YouTubeやインスタグラムがインフルエンサーマーケティングの
プラットフォームとして注目されています。
なぜなら、それらのSNSが普及し、かつ、特定の芸能人やYouTuberに
とんでもない数のフォロワーやファンがいるからです。
また、芸能人やYouTuberのプロフィールや個性で
リーチできる見込み客も想定できるからです。
例えば、YouTubeについては、
「User Local YouTubeランキング」によると、10月9日現在で、
http://youtube-ranking.userlocal.jp/
1位 はじめしゃちょー(hajime)
ファン数 550万1181人 総視聴回数 41億8074万7760回
2位 HikakinTV
ファン数 515万9235人 総視聴回数 38億6365万5879回
3位 avex
ファン数 350万4827人 総視聴回数 50億661万3303回
です。
10位でもファン数200万以上、総視聴回数10億回以上です。
一方、インスタグラムについては、
「User Local instagram人気ランキング」によると、10月9日現在で、
http://instagram.userlocal.jp/
1位 渡辺直美
フォロワー数 7,264,178人 投稿数 818回
2位 水原希子
フォロワー数 4,771,807人 投稿数 2,032回
3位 ローラ
フォロワー数 4,683,827人 投稿数 3,662回
です。
Youtubeと違って、フォロワー数上位の1位から10位までの殆どが
20代、30代の女性タレントが占めています。
この数からわかるように、従来、テレビなどでしかリーチできなかった
規模の数を、一般人や一人の芸能人でリーチできるようになっているのです。
医薬品マーケティングでは、SNSを活用した
インフルエンサーマーケティングの事例を知りませんが、
今後は意識していくことも必要ではないかと思います。
次回から、SNSを活用したインフルエンサーマーケティングの
可能性やリスクを考えてみたいと思います。
このコンテンツが、医薬品マーケティングのアイデアのヒントになれば幸いです。