さて、今回のテーマは、「IVT (Invalid Traffic)」です。
IVT (Invalid Traffic)とは、ウェブサイトに対する
意味のない無効なトラフィック(アクセス)のことです。
自社が運営しているウェブサイトや他のウェブメディアにたくさんのアクセスがあっても、そのアクセス元が本当のユーザー、人ではないロボットの場合が増えています。
そんなアクセスの数は、全く意味が無いものになります。また、ウェブサイトの広告媒体としての価値も正確に把握できなくなります。
最近では、そんな無意味なトラフィックにも注意を払う必要がでてきたのです。
実は、無意味なトラフィックは、大きく2種類あります。
1つは、グーグルなど検索エンジンのクローラーの
「bot」「スパイダー」などと呼ばれる情報収集ロボットによるもの。
これは悪意は無いのでその点では問題ではありませんが、
アクセス解析の段階で、その数値を間引くことが必要です。
もう1つは、ネット広告配信などで起きている詐欺的な不正行為です。
これは、「アドフラウド」と呼ばれています。
アメリカでは、2016年のアドフラウドによる損失が
8000億円規模に上ると試算されています。
日本ではそれほど大きくは無いようですが、増えてきているようです。
JALの海外地区の航空券予約サイトなどの一部では、見込み客以外のbotのアクセスが大きく、改善が必要なケースもあるそうです。
医薬品マーケティングでは、医療従事者向けサイトでは
クローズドな場合が多いので、それほど心配はありません。
一方、疾患啓発サイトを広く広告する場合には監視が必要な場合もあります。
ウェブマーケティングの世界では、
見えない不正や人以外のアクセスなどの問題も顕在化しています。
医薬品のウェブマーケティングでは、
現時点ではそれほど気にする必要はありませんが、
リスクがあることは知っておきたいですね。
このコンテンツが、医薬品マーケティングのアイデアのヒントになれば幸いです。