さて、今回は、DTCマーケティングの疾患啓発サイトで重要な指標と活用できるツールのご紹介です。
まず、CROという言葉はご存知でしょうか?
医薬品業界では、ほぼ100%の方が「CRO=Clinical Research Organization」を連想しますね。
しかし、ウェブマーケティングの世界でCROといえば「Conversion Rate Optimization=コンバージョンレート最適化」のことです。
自社のウェブサイトやランディングページにたどり着いた見込み客を期待するアクションへ移行させる施策のことを意味します。
一般的なイーコマースなら、ECショップに訪れた人を商品購入へ繋げる施策です。
DTCマーケティングのケースなら、
1)診療施設検索へ移動、2)受診などが「コンバージョン」となります。
SEO対策や広告として、疾患啓発のサイトを見ていただくことも大切ですが、その後、期待するアクションへ繋げることも同じくらい高まっているのです。
このコンバージョンを最適化することへの重要性が高まるにつれて、さまざまな支援ツールも増えてきました。
今回は、その中でも興味深いツール「KARTE」を紹介します。
このツールは、簡単に言えば、ウェブサイトへ訪れたユーザーの特性やセグメントに応じて、自動的に接客を実行できるツールです。
プッシュ通知、メール、チャット、カードなどの機能があるほか、パソコンはもちろんスマートフォンなどのモバイルデバイスにも対応しています。また、ユーザー属性や購入・閲覧履歴、SNS情報などさまざまなデータから、ユーザーを可視化することができます。さらに導入もとても簡単です。
この説明ではわかりにくいでしょうから、医薬品DTCマーケティングのケースで考えてみましょう。
糖尿病の潜在患者さんが疾患啓発のサイトに訪れたとします。その人は、「糖尿病とは」「糖尿病の診断は?」などのコンテンツを見ました。しかし、「糖尿病の治療」のコンテンツを見ていないとします。
もし、その方が再び同じサイトへ訪れた際に、ポップアップや別画面で「糖尿病治療の記事を参照ください」のようなメッセージを出すことができるのです。
また長時間滞在して色んなページを見ている人には、「お困りならこちらへご連絡を!」のようなメッセージとともにチャット画面を表示させることも可能です。
これらは1例ですが、訪問した方のウェブ上の行動や過去の履歴、あるいは年齢や性別など取得した情報別にメッセージを変えることができるのです。
この「KARTE」、昨年末から当社で試験導入をはじめ、成果が出ることがわかってきました。
下記のサイトで、商品ページへの誘導情報が出るようにいくつか設定しています。(誘導情報は画面左下に表示されるようにしています)イメージがつかめると思うので、チェックしてみてください。
http://eijingukea.nahls.co.jp/
非常に低価格で使いやすいツールなので、ご検討されてはいがでしょうか?
この記事が、DTCマーケティングのお役に立てれば幸いです。