さて、今回のテーマは、「医薬品コンテンツマーケティングのKWの選び方」です。
まず、Google検索順位別クリック率データを見ましょう。
Internet Marketing Ninjasより発表されたデータによると、
1位 :21.12%
2位 :10.65%
3位 : 7.57%
4位 : 4.66%
5位 : 3.42%
6位 : 2.56%
7位 : 2.69%
8位 : 1.74%
9位 : 1.74%
10位: 1.64%
です。
1位から3位で、約40%のクリック率です。
例えば、検索数が1000あったとして、
1位なら、210回、2位なら110回、3位なら80回
そこに表示される記事がクリックされるということです。
10000検索数ある言葉で1位なら、2100回もクリックされるのです。
つまり、検索数の多いキーワードで上位の検索を確保するほど集客効果が高いのです。
また、3位まででシェア40%ですから、
検索順位を3位以内にすることがいかに重要かがうかがえます。
では、検索数の多いキーワードで上位を目指すのは正解でしょうか?
実はそうではありません。
1.1つ目の理由は、検索数の多いキーワード(ビッグキーワード)は、
ライバルも多いことから、上位表示が難しいこと
2.さらに大切なもう一つの理由は、ビッグキーワードは、目的とするアクションにつながる確率が低く、努力のわりに成果に結びつかないこと
です。
1については、理解できますね。
2はどういうことでしょうか?
医薬品マーケティング、特にDTCマーケティングで考えてみましょう。
仮に、AGAの受診促進のSEO対策でコンテンツマーケティングを実施するとしましょう。
ここでは、一番大きなキーワードは、「AGA」や「薄毛」です。
かりに「AGA」が10万KWあるとして、
1位表示なら、 21000回
10位表示なら、 1640回
のクリックです。
一方、「AGA 大阪 クリニック」はそれほど大きな検索数はなく、3000回とすれば、
1位表示なら、 630回
10位表示なら、 49回
のクリックです。
これで明らかなように、得られるクリック数、
つまり記事の閲覧数は「AGA」が圧倒的に多いのです。
しかし、「AGA」で検索する人のニーズはどうでしょうか?
単にAGAの情報収集している方も多いのではないでしょうか?
一方、「AGA 大阪 クリニック」で検索する人のニーズはどうでしょうか?
明らかに、大阪でAGAを治療してくれるクリニックを探していますね。
また、このKWと関連キーワードは、
「AGA 東京 クリニック」ほか都道府県、地域の数だけあるのです。
しかも、AGAで上位を確保するよりもSEO対策が簡単です。
だから、仮に50地域で各地域の検索数が1000だとしても、1位を確保すれば
50X1000X21.12%=10500回の受診につながる方のクリックが得られるのです。
これは、「AGA」で検索順位3位以内よりも容易であり、
かつ、成果(受診)につながりやすいのです。
結論は、
DTCマーケティングでSEOを考える場合、「受診」をゴールにするなら、
はじめから「地域」「クリニック」などを含む小さなKWで、
たくさん上位を確保した方が良い
と言うことです。
コンテンツを作成する場合は、こうしたことも考えてみてはいかがでしょうか?
このコンテンツが、医薬品マーケティングのアイデアのヒントになれば幸いです。