さて、今回はちょっとマニアックですが、「構造化データマークアップ」。
一般向けの疾患啓発ウェブサイトや会社のホームページに役立つ手段です。
構造化データマークアップとは、検索エンジンがコンテンツの構造や意味を理解しやすくすることで、SEOに好影響をもたらす施策の1つです。
人間なら「株式会社●●」と表記されているとそれが企業名であること、
「富本充昭」と表記されていると人名であることが理解できます。
一方、検索エンジンのアルゴリズムやAIが進んでいても、あらゆる言語で多種多様な形式で書かれたコンテンツやコンテンツの持つ構造、意味、意図を正確に理解することは難しいのが現状です。
そんな検索エンジンに対して、コンテンツ内容を認識させる施策が構造化データマークアップです。
構造化データマークアップが注目される背景には、コンテンツマーケティングによるSEO対策において、
コンテンツそのものの信頼性を高めることが一層、重要視されるようになったからです。
実装方法としては、コンテンツの見た目は変えずに、
HTML要素を特定のルールに従ってマークアップする手法です。
例えば、「株式会社ディープインパクト」を企業であると認識させるには、次のような表記にします。
<div itemscope itemtype=”http://schema.org/Copporation”>
<span itemprop=”name”>株式会社ディープインパクト</span>
</div>
構造化データマークアップには、上記のHTMLに直接マークアップする方法とグーグルが提供するデータハイライターというツールを使う方法があります。
前者は、HTMLの知識が必要ですが完璧な対策が可能です。
後者はとても簡単ですがグーグルに一任されるので完璧とまでは言えない方法です。
一長一短ありますが、いずれの方法もSEO対策にはプラスにはたらきます。
構造化データマークアップを行うべき情報としては、次のようなものがあります。
・コンテンツの公開日や更新日をマークアップすることで最新情報であることを伝える
・コンテンツの著者名、会社名、会社ホームページURLをマークアップすることで信頼性を高める
・FacebookやTwitterなどのアカウントURLをマークアップすることでSNSとの連携を行う
・イベント情報などの強調したいコンテンツ、見せたいコンテンツをマークアップすることで、それが重要であることを検索エンジンに伝える
構造化データマークアップにはもう1つの大きなメリットがあります。
それは、検索結果での「特殊表示」を行ってもらえる可能性が増えることです。
検索結果は通常だと「要約文」だけですが、
「特殊表示」では企業情報やイベントスケジュールなどが表示されるのです。
これで検査結果のクリック率が高まります。
その結果、アクセスが増え、よりSEO対策にも好影響を与えます。
今や、コンテンツマーケティングによる競争は激化しているので、コンテンツへの工夫が必要です。
医薬品マーケティングでもこの構造化データマークアップは使える施策です。
DTCマーケティングにおいても一般向けまたは患者さん向けの疾患啓発ウェブサイトで構造化データマークアップを行えば良いのではないでしょうか?
このコンテンツが、医薬品マーケティングのアイデアのヒントになれば幸いです。