さて、今回は、「医薬品マーケティングにおけるマイクロインフルエンサーの活用は?」というテーマです。
先週、「戦略的KOL-RMのあり方
~定量的・効率的にKOLを選定・評価する手法~」
というテーマで講演させていただいたのですが、
そこでは触れなかった内容をシェアさせていただきます。
今、SNSやウェブマーケティングで、「マイクロインフルエンサー」という概念が生まれています。
数万単位以上のファンやフォロワーを擁するインフルエンサーほど大きな影響力はなくても、
あるテーマやカテゴリーでは根強いファンや信者がいて影響力を発揮する人のことです。
大ざっぱに言えば、
インフルエンサーは、広く浅くリーチ
プチインフルエンサーは、狭く深くリーチ
のイメージでしょうか。
SNS上でも、マイクロインフルエンサーは、ファンとのコミュニケーション、
インタラクションが活発です。
数値としては、ファンやフォロワー数に対するいいね!やコメント、シェア、
リツイートの件数が多い特徴があります。
一方、インフルエンサーは逆で、フォロワー数などは多くても、
コメントやシェアが少ないケースが多いのです。
さて、この関係は医薬品マーケティングでもNational-KOLとReigional-KOLの関係に似ている、
あるいは活用できる可能性があるのでは?
と思います。
先週、セミナーで「学術性や学会での立場などで選ぶと他社と同じKOL選定になる。
どうすれば差別化できるか?」
というご質問をいただいたのですが、もしかしたらここにヒントがあるかもしれません。
「マイクロ」を「地域」と読みかえれば、全国レベルではなく地域レベル、
それも小さなエリアで細分化すれば、一定の影響力のある、
まだ「発見させれていないR-KOL」がいらしゃるかもしれません。
地道にエリアごとにそんなR-KOLを発見し、
関係性を構築すればKOLマネジメントでも差別化が可能かもしれませんね。
インフルエンサーの3つの力は、
・コミュニケーション力
・信頼獲得力
・情報伝播力
です。
「情報伝播力」は、インフルエンサーの場合、「量」ですが、
マイクロインフルエンサーの場合は、「質」になります。
この3つの視点で各エリアにマイクロインフルエンサーになり得る医師がいるか?
との視点で検討してみてはいかがでしょうか?
このコンテンツが、医薬品マーケティングのアイデアのヒントになれば幸いです。