さて、今週は、医薬品マーケティングでも必要性が高まりつつある
「動画」によるマーケティングを考える際の指針的なお話です。
最近では、動画をウェブマーケティングのコンテンツとして取り組んでいる企業が多くあります。
その背景としては、
・プラットフォームとして活用できるYou Tubeの普及
・動画作成コストが相対的に下がっている
・テキストコンテンツだけでは臨場感が伝えきれない
などがあります。
しかし、闇雲に動画を作って配信しても、目論見通りの成果を得ることは難しいといえます。
そんな中、Googleは、動画マーケティングを展開する際のコンテンツ設計のために
「HHH(スリーエイチ)戦略」を提供しています。
今回は、このHHH戦略の概要を紹介させていただきます。
Googleは、ユーザーを惹きつける動画コンテンツは
「Hero」「Hub」「Help」の3つに分類できると考えています。
HHH戦略とは、この3つのキーワードの頭文字をとったものです。
1)Heroコンテンツ
認知拡大を目的として、できるだけ多くの人に向けた話題となるような動画です。
面白い、驚きなど誰もが持つ感覚的で普遍的な欲求を刺激するような意図で作成されます。
TVで話題になるCMのようなイメージの動画です。
2)Hubコンテンツ
見込み顧客に関心を持ってもらうための動画です。
「気づき」となるような潜在的なニーズを喚起するコンテンツを通して、
企業やブランドと見込み客をつなぐ”ハブ”として働くコンテンツです。
3)Helpコンテンツ
既存顧客をメインターゲットにした問題解決型動画です。
顧客の顕在的に知りたいことや悩みに対して解決策となるコンテンツです。
この3つでは、 Helpコンテンツが最も作成しやすく、
Heroコンテンツが最も難しいのです。
実際、企業が取り掛かりやすいのは自社に関するハウツーをまとめた
「Help」コンテンツです。
医薬品マーケティングやDTCマーケティングでも、
動画で疾患の診断などは作成しやすいコンテンツですね。
次回から、全体の設計の考え方や3つのコンテンツの1つひとつを詳しく取り上げます。
このコンテンツが、医薬品マーケティングのアイデアのヒントになれば幸いです。