先週のテーマは、「ニューロマーケティング」でしたが、
今回も引き続き同じテーマの応用編です。
ニューロマーケティングとは、
アンケート調査や観察調査などでは見えない消費者の「ホンネ」を、
脳科学で解明することを目的とする新たなマーケティング手法です。
ニューロマーケティングでは、脳波(EEG)を測定することで、
今まで見えなかったことが見えるのがメリットです。
では、実際にどんな場面で使われているのか、
また、どんな実例があるのでしょうか?
まず、その事例の1つ目は、動画広告です。
動画広告を観た人の脳波を時系列で測定すれば、
どのシーンでどんな感情が湧いたかがわかります。
アイトラッキングで補完することで、
動画のどの部分を集中的に見ていたかもわかります。
これなら、作成した動画をいきなり大規模な広告で出稿する前に、
検討や修正が可能になります。
特に、TV-CMなどは予算も大きいので、
事前に可能な限り動画の最適化をすることは大きなメリットです。
また、商品パッケージのデザイン、雑誌用の広告のビジュアルなども事前に脳波測定とアイトラッキングを組み合わせれば、修正が可能になります。
現時点では海外の事例が多いのですが、
日本では白鶴酒造の事例が知られています。
CMや商品パッケージを、ニューロマーケティングで評価した事例です。
他にも、今ではさまざまな取り組みが実施されているようです。
今後、ますます市場環境が厳しくなる医薬品業界のマーケティングでは、
費用対効果を求められます。
ニューロマーケティングは、施策を事前あるいは事後に検証する科学的な手段です。
医薬品マーケティングでも、検討を進めてはいかがでしょうか?
このコンテンツが、医薬品マーケティングのアイデアのヒントになれば幸いです。