医薬品マーケティングでも重要なOOHとは?

さて、今回のテーマは、「OOH(Out of Home」です。

OOHは、広告の用語で、自宅以外の場所で接触する広告メディアのすべてを指します。

ビルなど屋外に設置される看板、コンビニに貼られるポスター、
電車やバスの内外の広告など、一歩家を出れば、街全体がOOHです。

わざわざこれらに「OOH」などと名前を付けることも大げさな気がするのですが、最近では注目度が高まっています。

その理由は、スマホとの連携とデジタルサイネージの発展です。

従来のOOHは、ブランドの認知度アップやリマインダー的な位置づけでした。あくまで主役はテレビなどのメディアでこちらはサブ的なものだったのです。

しかし、最近ではOOHとスマホの連携が盛んに行なわれています。
例えば、OOHにQRコードをつけておけば、
スマホをかざすだけで潜在顧客をウェブサイトに誘導可能です。

また、検索キーワードを示しておいて、
興味を持ってもらえれば見て欲しいコンテンツへの誘導も可能です。
OOHなら、地域別のコンテンツに誘導も可能なので、各地域に合わせたウェブコンテンツや広告をウェブサイトに準備しておけば、地域密着型のコミュニケーションの展開が可能になることもメリットです。

もう1つの大きな影響は、デジタルサイネージの普及。
ドラッグストア、コンビニなどでもデジタルサイネージが普及しつつあります。
デジタルサイネージなら、動画などのリッチなコンテンツの配信も可能です。
また、スマホに送信するBeaconを利用してクーポンを配信することで
直接的な販売促進にも活用可能です。

こうした背景から、今、OOHへの注目度が高まっているのです。

医薬品マーケティングでも、パンフレットへQRコードを印刷して
ウェブへ誘導することが当たり前のように行われています。
また、病院内のデジタルサイネージで疾患啓発を行うことも増えつつあります。

OOHという言葉は、意識していなくても
医薬品のマーケティングコミュニケーションでも、
多くの企業が実践していることだと思います。

デジタルディスプレイなどの通信技術がもっと進化するでしょうから、
今後、よりスマホとOOHの融合を意識したアイデアが
重要になってくるのではないでしょうか。

このコンテンツが、医薬品マーケティングのアイデアのヒントになれば幸いです。