さて、今回のテーマは、「PAR」と「BAR」です。
「PAR」と「BAR」は、
マーケティングの神様フィリップ・コトラー博士が、
自著「コトラーのマーケティグ4.0」で提唱している
ブランドの強さを示す指標です。
PARとは、「Purchase Action Ratio」で「購買行動率」と訳されています。
購買行動率=採用人数/認知人数で計算できます。
採用人数(件数)は社内で把握できるので、
認知度を調査すれば、推定値ですが計算可能です。
BARとは、「Brand Advocation Ratio」で「ブランド推奨率」と訳されています。
ブランド推奨率=推奨人数/認知人数で計算できます。
こちらは、採用している人にNPS(Net Prmoter Score)の調査を行えば把握できます。
NPSとは?
https://www.deepimpact.vc/n_1606.html
PARは、ポジショニング・メッセージの強さを含め、
マーケティング・コミュニケーションがうまくいけば向上することが期待できます。
医薬品マーケティングなら
・提供する医薬品関連のコンテンツやメッセージの魅力度
・MRの訴求力の高さ
・エビデンスの充実度
などが影響を与えます。
一方、BARは実際に商品やサービスを使った経験が良ければ向上します。
また、製品に付随するサービスやアフターケアも大切です。
医薬品マーケティングなら
・医薬品の臨床効果
・症例ベースのMRの対話力
・医師との絆や関係性の強さ
が影響を与えます。
つまり、医薬品の採用までの活動の評価指標がPARで、
採用後の医薬品や情報提供の評価指標がBARです。
医薬品マーケティングのコミュニケーション戦略や
ブランド力の測定も2つの指標で分けて考えれば、
何が課題かがわかりやすくなるのではないでしょうか?
このコンテンツが、医薬品マーケティングのアイデアのヒントになれば幸いです。