今回のテーマは、2017年9月に発表されたばかりのマーケティングのフレームワーク
「People Driven Marketing」(ピープル ドリブン マーケティング)です。
これは、電通グループによって開発された
最新のマーケティングのフレームワークです。
ご存知のようにデジタルマーケティング、ウェブマーケティングの技術面の進化、事例やデータの集積によって、消費者や生活者の意識と行動データの「見える化」が進んできました。
そんな状況になってくると、「人」の意識や行動に関するデータに基づいて、
●商品やサービスを買うマインドをどう育てるか?
●一度、購入した顧客にいかに継続的に買っていただく仕組みを作るか?
を設計することができるインフラが整ってきます。
それにより精緻かつ迅速な打ち手を作り、実践し、
モニタリグしながら改善できる可能性が高まります。
そして、それができればより高いマーケティングROIを得ることができます。
そこで生まれたのが、
人を起点としてマーケティングのプロセスを統合するフレームワーク
「People Driven Marketing」(ピープル ドリブン マーケティング)です。
電通グループによると
「課題を人(People)基点でとらえなおし、
本当に必要な人に、必要な場所で、
必要なタイミングに情報を提供することをゴールとして、
戦略を立案し施策を実施・運用していきます。
認知から(再)購買に至る全てのファネルをマネジメントし、
ROI視点で人の動きをデザインします。
そして現実の結果をもとにPDCAを回し続けて成果の最大化を目指す、
次世代型のマーケティングを支援いたします。」
とあります。
プランニング・プロセスは、
1)Objective
未来への変化の目標
2)Deep Dive
人の深いインサイトで課題の本質を発見
3)Person
狙うべき複数のターゲット顧客と市場推計
4)Journey
コンバージョンに至る体験デザイン
5)Media & Promotion Design
次の体験ステージへ促すコンタクトポイント設計
6)Creative & Activation
現実に人を動かす仕掛けの開発
7)Execution & PDCA
全ファネルでの成果の見える化と次の打ち手
とされています。
具体的な事例が出てくるのはこれからだと思いますが、
「人」起点ということは、マーケティングの本質だと思います。
医薬品マーケティングでは、対KOLなら本社レベル、
一般の医師に対してならMRレベルで、
「個人」にフォーカスした活動が従来から展開されています。
また、それが得意な業界です。
しかし、それをウェブ上のアクセスや行動を解析して、
One to Oneでマーケティングができているかと言えば、
まだ不十分ではないでしょうか?
今回の「People Driven Marketing」は、
医薬品マーケティングの高度化のヒントになる可能性がありますね。
このコンテンツが、医薬品マーケティングのアイデアのヒントになれば幸いです。