さて、今週は、「ファブレット」を取り上げます。
ファブレットとは、「Phone」と、「Tablet」を組み合わせて作られた造語で、「Phablet」と綴ります。名前からも想像できると思いますが、スマートフォンとタブレットの中間に位置するようなデバイスです。
公的な定義は無いようですが、ディスプレイサイズが5インチ以上~7インチ未満のデバイスを指します。スマートフォンやタブレットと同じOSを搭載しており、操作性や使用方法もスマートフォンやタブレットと同様です。
私は、まだ触ったことがないのですが、サムスン電子の「GALAXY Note」、「GALAXY Note II」やソニーモバイルの「Xperia Z Ultra」などがファブレットの代表的な機種だそうです。
ちなみに、スマホでは、
「iPhone5s」 4インチ、「GALAXY S4」 5インチ
タブレットでは、
「Nexus7」 7インチ、「iPad2」 9.7インチ、「iPad mini」 7.9インチ
などが、代表的な機種です。
2012年頃から大型画面のスマートフォンが次々と登場し始めましたが、そのカテゴリーを指す言葉として、国内外のメディアで使われるようになってきたようです。
日本ではあまり人気もなく、話題にもなっていませんが、なぜか、日本以外のアジア圏で人気が出てきているそうです。
ファブレットが作られるようになった背景としては、
スマートフォンに対して
1)文字サイズが大きい方が良い
2)動画により迫力があれば・・・
タブレットに対して
3)もう少し軽くて持ち運びが楽になれば良いのに・・・
4)通話機能があれば便利なんだが・・・
といったニーズがあったようで、その折衷案を商品化するとファブレットになると思います。つまり、一台で、スマートフォンとタブレットの機能を両方兼ね備えたデバイスがファブレットのコンセプトのようです。
個人的には、1つで様々なニーズを満たそうとすると、「中途半端」で使い勝手が悪いのではないかと思いますが、いかがでしょうか?アジア諸国ではそれなりに人気があるとのことですが、その理由は何なのか興味深いところです。
話は変わってしまいますが、医薬品でもそれぞれの国の文化や考え方、経済状況で普及率が変わってしまうケースがあります。
今回のファブレットは、医薬品業界にすぐに影響を与えたり、デバイスとして広まるとは思えませんが、医薬品マーケティングでも置かれている背景によって、国別、地域別に考えれば、何か新しい切り口のコミュニケーションのあり方が見えてくるかもしれませんね。