医薬品マーケティングに向く!プレディクティブマーケティングとは?

さて、今回は、「プレディクティブマーケティング」をとり上げます。

プレディクティブ(Predictive)には、予言、予測、前兆という意味があります。

プレディクティブマーケティングとは、その言葉のとおり、予め起こる変化を予測し、次に選択する戦略、行動を決定するマーケティングのことです。

もちろん、従来から行った施策やアクションによる顧客の反応をもとに、次のマーケティングの施策は練られていました。
しかし、経験測であったり、マーケターの勘によるものも多々ありました。

プレディクティブマーケティングは、大量のデータからAIなどを活用しながら成功パターンを読み取り、次の施策の成功確率アップや意思決定の精度向上を目指すものです。

現在では、ウェブサイト、コールセンター、実店舗での対面をはじめ多くの顧客接点があります。

プレディクティブマーケティングでは、これらの接点で得られる顧客の反応やアクションなどを分析し、企業側が行なった施策がどんな影響を与えたかを把握します。

そんな中から、成功確率の高い施策と考えられる要素を抽出して、それらを組み合わせて施策を考えて実施するのです。

今では、MA(Marketing Automation)、SFA(Sales Force Automation)などから、多くの情報を得られるようになっています。

プレディクティブマーケティングは、そんなツールがあることで、実現できるようになったマーケティング手法です。

従来からもこの考え方はありましたが、さまざまなツールやAIの登場で迅速に行えるようになってきたのです。

この手法のメリットは、顧客の嗜好や行動等に基づく施策を打てるので、企業のマーケティングを効率化できることです。

顧客にとっても、自分にとって心地よいサービスや情報提供ならその企業に好印象を持ちますね。

一方、自分の知らないところで嗜好を発見されることに顧客が不安を感じたり、不快な感覚を持つことがあるというデメリットもあります。

企業にとっても、膨大な顧客接点の情報をどう集め、どう分析に使うか、どこまでやるかが課題になりそうです。

つまり、プレディクティブマーケティングに使うコストや時間と顧客獲得やエンゲージメントのバランスを、どうとるかがカギになります。

今や、医薬品マーケティングでもウェブマーケティングとMR活動のほか、リアルな接点で得られる医師のデータは膨大になっています。

そのため、データ分析を行い、成功パターンを分析したり、パーソナライズな情報提供が可能な環境になりつつあります。

実施する上では、医師にどのような価値を提供できるか、また、施策がどんな印象を与えるかなどを慎重に検討する必要はありますが、ぜひ、検討を進めてはいかがでしょうか?

このコンテンツが、医薬品マーケティングのアイデアのヒントになれば幸いです。