本剤は、同一薬効の中では、安全性が高いほか特異的な作用を持つなど差別化要素も十分に持ち合わせていたことから、その時点で評価も高く、大きなシェアを獲得していました。
一方、同一薬効で他系統の競合品の参入、競合他社のMR 数の多さなど、今後のさらなる成長を目指すには脅威も多いこと、また、国内における体系的かつ新しい臨床データがそれほど豊富にはないことなどが課題としてありました。
こうした折り、本剤の対象疾患である感染症において、海外で起炎菌の変遷が起こっているデータがいくつか発表されつつありました。
具体的には、本剤に感受性が高く効果を発揮できる起炎菌の検出頻度が、従来考えられていたより多いとのデータが発表されてきたのです。
このとき、国内においては、こうしたことは一部の専門医の先生方は、起炎菌の変遷について調査をされたり、データを持たれたりしていましたが、大きなトピックになっていたわけではありませんでした。
⇒ この続きはレポートでお読みください
⇒ レポートをお読みいただくには会員登録が必要です