さて、前回は、「RPA」を取り上げましたが。
今回はそのメリットと医薬品マーケティング関連業務への活用について、
考えてみます。
RPAとは、ロボットによる業務自動化(Robotics Process Automation)のことで、
主に人事や総務、経理、情報システム部門で行われている間接業務を自動化する
テクノロジーのことでした。
RPAは、RPAツールを導入することで実現できますが、
そのメリットをまとめると次のとおりです。
・コストダウン
RPAツールを導入することで、その分のコストはアップします。
しかし、従来、人が行っていた定型業務、付加価値の低い業務を肩代わりします。
その結果、人件費が下がりトータルでのコストダウンが期待できます。
・定型業務のスピードアップ
RPAツールを稼働させれば、昼夜問わず定型業務をこなすことが可能です。
ツールのメンテナンスは必要でも休暇は不要なので、
明らかに定型業務のスピードアップが期待できます。
・業務の正確性向上
RPAツールによる反復業務、単純作業は人が行うより正確性が高まります。
・高付加価値業務へのリソース増強
今まで人が行っていた定型業務をRPAツールが肩代わりするので、
その時間や労力を戦略や戦術の企画など「非定型業務」「創造的な業務」に
費やせるようになります。
また、RPAツールは今ではたくさんの選択肢があり
導入の手間もそれほどかからないこともメリットです。
それでは、RPAは医療や医薬品マーケティングのどんな業務で使えるのでしょうか?
病院などの医療機関では、患者さんのデータの作成や移管・保存、
院内の定型レポートの作成、医療費の計算、請求等に使えると考えられています。
医薬品マーケティングでは、MR日報データの移管・保存、
マーケティング部門の施設訪問時の定型レポートの作成、予算管理、
医師データの入力などに使えそうです。
医薬品業界でも生産性向上は大きな課題の1つです。
生産性向上のための手段、対策の1つとしてRPAを検討しても
良いのではないでしょうか?
このコンテンツが、医薬品マーケティングのアイデアのヒントになれば幸いです。