さて、今回は「コンテンツマーケティングによるSEOとDTCマーケティング」のPart 11です。
過去4回、コンテンツマーケティングの中核である「コンテンツ」について取り上げています。
そこでの鍵が「キーワードを含むコンテンツを、グーグルが望む最適な構造で文章化する」です。
前回は、コンテンツの「要約文」もクリック率を高める上で大切なこと、また、そのポイントとは、
1)検索キーワードを最低1つは含める
2)読んで欲しい読者を明確にする
3)その対象読者に読む価値を端的に伝える
であることを説明しました。
今回は、いよいよ「コンテンツの構造」です。
グーグルは、「構造化」されたコンテンツを好みます。それは、良質なコンテンツを上位表示させることがグーグルのミッションの1つで、「整理された構造を持つ」ことがその条件の1つと考えているからです。
それでは、構造化されたコンテンツとはどんなコンテンツでしょうか?実は、医薬品業界のプロマネはいつもそんなコンテンツに触れています。「医学論文」が、それです。
ご存知のとおり、医学論文は、タイトル、抄録があり、目的、対象、方法、結果、考察、結語で構成されます。
グーグルが、質が高いと考えるコンテンツは、医学論文のような構造のコンテンツです。といっても、DTCマーケティングなどで掲載するコンテンツを医学論文のように作ると言う意味ではありません。
あくまで、「構造化されたコンテンツ」の例として、わかりやすいので医学論文を取り上げました。実際に一般の方や患者さん向けのコンテンツの構造のパターンは、少し異なります。
全体の構造は
・タイトル
・はじめに(全体の要約文)
・本文
小見出し1
小見出し2
小見出し3、4、・・・・・
・まとめ
のようになります。
ここでのポイントは、「キーワードをどこにどれだけコンテンツの中に入れるか?」です。
まず、タイトルには必ず入れることは、以前にお伝えしました。それ以外では、「はじめに(全体の要約文)」と「まとめ」にも、各1回は必ず入れることがポイントです。
「はじめに(全体の要約文)」は、そのコンテンツで何を伝えるのかを記載する文章なので、普通に書けばキーワードが入ります。また、「まとめ」も「はじめに(全体の要約文)」とよく似た文章を入れれば、OKです。
本文ですが、以前は、文章全体の3%~5%程度の量の「キーワード」を意識して入れることが、SEO対策につながると言われていました。しかし、最近では、本文はキーワードを意識しないで、伝えたい内容を自然に書けばよく、無理にキーワードを入れる必要がないと言われています。
つまり、本文はシンプルに、見出しに合った内容を記載すればよいのです。
文字量ですが、1コンテンツの目安としては、最低1500文字程度と言われています。あまり短い文章は評価されないようで、最近では、10000文字を超えるコンテンツの評価が高いとも言われています。
このようにSEO対策のコンテンツは、奇をてらったものではありません。今、説明したようないくつかのポイントを押さえて、しっかりとしたコンテンツを記載することが大切です。
DTCマーケティングのための疾患啓発コンテンツなどを記載する際も、是非、参考にしていただければ幸いです。