さて、「コンテンツマーケティングによるSEOとDTCマーケティング」では、ここ数回、競合や自社の分析ツールを取り上げました。
また、今までに「コンテンツ」の1つ1つの作り方のテクニカルな側面について紹介しました。
今回のPart 17では、DTCマーケティングを考える際のコンテンツの「構造」を取り上げます。
具体的な方がわかりやすいので、「便秘」を事例として考えてみましょう。
便秘の治療薬を販売している場合、SEOで1位を取りたいのは「便秘」というキーワードです。
しかし、新しくウェブサイトを開設する場合、先行のウェブサイトがありますから、「便秘」というビッグキーワードで上位または1位を早期に狙うのは難しいと言えます。
また、便秘ですごく悩んでいる場合、「便秘」で検索するより、「便秘 お薬」「便秘 病院」「便秘 病院 大阪市」「便秘 解消」など、2つまたは3つの複合的なキーワードで検索する方が多いでしょう。
DTCマーケティングにおいて、より成果を挙げるには、こうした(潜在)患者さんの心理面から検索キーワードを考え、それを意識した「構造」でウェブサイトを構築することが重要です。
医療用医薬品におけるDTCマーケティングでの「成果」とは、
1)便秘の悩みをかかえ、病院を探している人を、確実に自社のウェブサイトに誘導し、しかるべき専門性を持った病医院で受診していただく。
2)便秘をセルフメディケーションで対処しようかと迷っている方に、そのメリットとデメリットをしっかり伝え、病医院を受診した方がよい場合はどんなときかなどを明確に伝える。
などです。
つまり、患者さんの心理に基づく「検索行動」の後、ウェブサイトがベルトコンベアーのように、「受診」へと繋がるような設計を施せないか?
と考え、構造を作ることが大切です。
となると、
トップページが、「便秘」
下位が、「便秘の原因」「便秘の症状」「便秘の治療」
などの「教科書的」な構造だけで、ウェブサイトを作ってはいけないことということになります。
「構造」を考えるには、Part 13でもお示しした「便秘」に関する実際の検索されたキーワードから分析します。
こちらをご覧下さい。
https://www.deepimpact.vc/pdf/20150907_benpi.pdf
検索数は
「便秘」が90500でトップ、
「便秘 解消」が74000で2位です。
しかし、競合性では「便秘 解消」の方が厳しいようです。
つまり、「便秘 解消」で1位を取るほうが、「便秘」で1位を取るより難しいことがわかります。
こんな場合どう考えるか?
全体の構造をどう考えるか?
この続きは次回に考えてみます。