さて、今回、「コンテンツマーケティングによるSEOとDTCマーケティング」Part.20では、患者さんの流れから見たDTCマーケティングを考えてみます。
(潜在)患者さんが、ウェブサイトで検索をする場合は、
1)病気だという認識があるか、何らかの症状があるかです。
病気だという認識があって、知識があれば、
「疾患名」
で検索します。
これは、健康診断などの後で、その疑いがある検査データを見たときなどが多いと思います。
症状があれば、
「部位」と「症状」
で検索することになります。
したがって、このプロセスの(潜在)患者さんに対するSEO対策で上位表示を考えるべきメインのキーワードは、
「疾患名」「部位+症状」の複合キーワード
さらに、上記の2つに
「解消」「改善」など
のキーワードが加わる場合があります。
この「改善系」のキーワードは、市販の薬や受診以外での対策を探している場合もあります。
2)すでに病気だと認識がある場合は、病院に行く必要があるかどうかを考えたい場合です。
受診することを決めている場合は、
「疾患名+地域」
で検索するケースが多いでしょう。
また、例えば、糖尿病でよい病院を探したい場合は、
「疾患名+地域+専門医」
と検索することもあります。
ここでの「専門医」は、名前ではなく検索キーワードそのものです。
このキーワードで検索する方は、受診確率が高いと予想できます。
受診すべきかどうか、どんな診断や治療があるのか?など逡巡している場合なら、
「疾患名 診断」「疾患名 治療」
と検索します。
このキーワードで検索する方の受診確率は、「専門医」で検索する方より低いはずです。
3)すでに受診している場合
患者さんのケースですから、
今の治療法がどんなものか?
薬は?
通っている病院、医院の評判は?
先生の評判は?
などが気になることなので、
「疾患名+治療」「薬の名前」「病院名や医院名」「医師の名前」
が検索のキーワードです。
これに関しては、あまりSEO対策を考える必要はありません。
自社の製品では、1位を確保することだけを意識しておけばよいと思います。
DTCマーケティングにおける「受診促進」という観点であれば、重要なのは1)と2)です。
1)においては、
受診の必要性
放置した場合のリスク
診断や費用
などもしっかり説明し、「不安」を取り除くコンテンツが重要です。
2)においては、「地域」が入っている場合は、
病院検索があるページを表示したり、受診に際しての注意などを記載したコンテンツ
が大切です。
このようにDTCマーケティングにおけるSEO対策は、
(潜在)患者さんの置かれた状況や心理面と、上位表示を狙った言葉で検索したページのコンテンツ
の一致が大切です。
上位表示は、「グーグル」を意識することが最も大切ですが、コンテンツの内容そのものは、患者さんの心理面を意識することが最も大切です。
DTCマーケティングのコンテンツ作成のお役に立てれば幸いです。