さて、今回、「コンテンツマーケティングによるSEOとDTCマーケティング」のPart.25で、訪問者のページ遷移について考えてみます。
Google Analyticsでは、ウェブサイトを訪れた方が、どのページからどのページへ移動したかを確認することができます。
ページの移動は「遷移」と呼ばれ、その訪問者の行動は「ユーザーフロー」と呼ばれます。
訪問者が、目標とするキーワードでそのページを訪れ、そして、遷移して欲しいページへ移動してくれれば、そのページ設計は成功です。
その逆なら失敗です。
DTCマーケティングのKGIは、最終的に受診の必要のある方に受診してもらうことですから、施設検索のページ(あるいは外部サイト)への遷移は、極めて大切です。
例えば、便秘で悩んでいる患者さんが「便秘 症状」と検索して、「便秘の症状とは?」のページにたどり着いたとします。
そして、そのコンテンツ読んで、施設ページへの遷移をしてくれれば、成功です。
もちろん、症状を見て、受診する必要のない方もいますので、これが100%である必要はありません。
しかし、この数値が低ければ、どこかに問題が潜んでいることになります。
その原因も様々です。
施設検索のページ(あるいは外部サイト)への遷移のボタンやリンクがわかりにくいなど、デザイン的な問題かもしれません。
また、コンテンツに問題があったかもしれません。
「こんな症状なら病院に行くべき」という内容が、ハイライトされていればわかりやすいですが、そうでなければ判断できないかもしれません。
ユーザーフローは、せっかくページを訪れた方に、「こちらが望むアクション」をしていただくために、とても重要です。
DTCマーケティングのウェブサイトを運用後は
1) Google Analyticsを使って、ユーザーフローを確認する
2) それぞれのキーワードで訪れた人が、なぜそのような行動をしたか考えてみる
3) その人がどんな人で、どんな悩みがあるか?どんなところに興味があるか?の仮説を立てる
その上で、訪問者が、
・クリックしたくなるようなタイトルや見出しになっているか?
・要約文は適切か?
・遷移して欲しいページへのリンクやURLはわかりやすいか?
などをチェックして、必要に応じて改善しましょう。
こうした改善で、滞在時間やページビューが増えることも、SEOの上位表示に影響を与えます。
DTCマーケティングで、ローコストに成果を出すには、地道な改善を継続することが最短の道なのです。