コンテンツマーケティングによるSEOとDTCマーケティング-Part 6

さて、今回は、「コンテンツマーケティングによるSEOとDTCマーケティング」のPart 6です。

前回は、30代半ば以降の女性に多い悩みである「ほうれい線」を取り上げて、実際に「市場調査」の事例の一部を紹介しました。

そのステップは、

Step1 「ほうれい線」を気にする場合、どんなことを他に気にしているのか?つまり、同時に検索するキーワードの種類は?

Step2 それぞれのキーワードの市場の大きさは?つまり、それぞれにキーワードの組み合わせで、検索ボリュームがどの程度あるか?

Step3 その結果をどう解釈し、分析するか?

Step4 SEO対策キーワードの選定

Step5 選定したキーワードの最終チェック

の5つで、前回はStep 1からStep 3までを取り上げました。

今回は、Step 4とStep 5を取り上げます。

Step3で、「ほうれい線」に関しては

・明らかに悩みがあって、「対策」を求めている人が多い

・具体的な対策の「名称」を知っている人が多く、その詳しい情報を求めている人も多い

・化粧品ブランドや化粧品成分の検索もあり、スキンケア製品での対策を求めている人が一定数いる

・情報だけを探している人は、対策を探している人の1/4程度である

これらから、「ほうれい線」に関係するキーワードは、「悩み」「対策」関連の検索ボリュームが大きく、「ソリューションを提供する」、つまり、「解決できる商品を売る」には、非常に有効なキーワードであることがわかりました。

https://www.deepimpact.vc/pdf/20150706_GoogleSuggest_5.pdf

ここからは、最終的にキーワードを選定するプロセスです。

Step 4 SEO対策キーワードの選定

「ほうれい線」関連キーワードは、月間検索数が10万を超えるので、大きな市場性があり、「悩み」の深さから、集客からコンバージョン(売上)が見込めるキーワードであることがわかりました。

これから実施することは、それに関連してユーザーにとって有用なコンテンツを作ることです。その際に、自社のウェブサイトが、キーワードで上位表示されることが目標となります。

そのために、今、作った「分析結果」ファイルをもとに、キーワードを選定するのですが、そのポイントは

・検索ボリューム
・競合度
・自社のサービスや製品との整合性、関連性。

の3つです。

検索ボリュームが多ければ多いほど、検索される可能性は高いのですから、可能であれば検索数上位のキーワードを選べば良いことになります。

しかし、競合度もあるので、できれば競合度の低いキーワードを選んだ方が、SEO対策は容易で、上位表示が簡単です。

さらに、最終的には自社製品を買っていただくことがゴールなので、自社製品で解決できる悩みに関連するキーワードを選ぶことも大切です。

当社では、実際には、この3つのバランスを考えて、対策を行うキーワード、つまり、コンテンツの中に含める言葉を決めています。

Step 5 最終チェック

ここまでで選んだキーワードは、ある一定期間の検索ボリュームです。

そのキーワードが、増えているか、減っているか、つまり、市場が成長しているか、衰退しているかも確認しておくことが大切です。

それをチェックできるのが「Google Trends」です。実際に、「ほうれい線」に関連するいくつかのキーワードで試したのが、下記です。

https://www.deepimpact.vc/pdf/20150713_GoogleTrends.pdf

こうして見ると、概ね検索数は伸長傾向にあります。つまり、市場(ニーズや悩み、興味)は増えているので、選定したキーワードの組み合わせは問題ないことがわかります。

DTCマーケティングでは、疾患名と症状、検査などを調査すれば、自社が疾患啓発のウェブサイトで、どのキーワードを含むコンテンツを強化すれば良いかまでが、ある程度わかるのです。

この方法は、まさに「生の市場の声」からの分析でありながら、無料でできてしまう極めて有用な方法です。