さて、今回は「コンテンツマーケティングによるSEOとDTCマーケティング」のPart 7です。
あらためて、全体の方法論を示しますと、
1) 「ワードプレス」を使い、目的とする領域のコンテンツを継続的に蓄積・更新されるウェブサイトを運用します。
2) SEOを行うためのキーワードを、事前に様々なツールで分析し、有効なキーワードを選定します。
3) そのキーワードを含むコンテンツを、グーグルが望む最適な構造で文章化する。
4) 検索による自然流入を増加させることで、「広告」を使わないで効果的なコンバージョン(成果=売上)を得る。
です。
前回で、2)の「キーワード」を決めるところまでをご説明しました。
今回からは、3)「そのキーワードを含むコンテンツを、グーグルが望む最適な構造で文章化する」です。
ここからは、実際の「コンテンツ」作成で、延々と続くプロセスです。このプロセスでは、キーワードと関係のあるコンテンツさえ掲載すればよいというわけではなく、グーグルが望む構造、つまり、SEOで上位表示しやすくするための文章やタイトルなど、考えるべきポイントが多々あります。
今回から、シリーズでそのポイントを取り上げていきますが、まずは、グーグルのウェブサイトの評価がどのように変わりつつあるかを説明します。
■外部リンクの重要度の低下
従来、そのウェブサイトがどれだけ他のウェブサイトからリンクされているかが重視されてきました。これは、少し乱暴に言えば「医学雑誌のインパクトファクター」と同じです。参照される数が多ければ多いほど、価値があるとの考え方です。
論文は査読がありますが、インターネットのコンテンツには、それがありません。そのため、一時期は無法地帯で、SEO対策のために恣意的なリンクが増えてしまいました。こうしたことから、最近では意味のない外部リンクは評価されなくなりましたし、グーグルが取り締まるようになりました。
このような背景もあり、最近では、外部リンクの重要性も相対的に低下しているようです。
■ウェブ全体ではなく、ページ単位の評価へ
従来は、ウェブ全体のページ数の多さが大きな評価ポイントでした。今ももちろん、ボリュームは重要ですが、良いコンテンツであれば、そのページ自体が評価されるようになってきたのです。また、コンテンツの質をしっかり評価してくるようになってきました。
こうしたことから、SEO対策を考えるために、「コンテンツ」のウエイトが高まってきたのです。つまり、「良質なコンテンツ」を掲載すれば、上位表示が比較的簡単にできる時代になったのです。
ここで言う「良質なコンテンツ」とは、何でしょうか?それは、まず「検索するユーザーの意図を十分理解したコンテンツ」です。
では、「検索するユーザーの意図を十分理解したコンテンツ」とは何か?
次回から、医薬品マーケティングのケースも含め、どう考えていけばよいか、具体的な説明を行います。