疾患啓発SEOの後に!アンノウンマーケティングとは?

さて、今回は「アンノウンマーケティング」について。

ここ2回の記事でSEO対策をご紹介しましたが、アンノウンマーケティングは、その後の対策。

つまり、SEOで集めたアクセスをどう活かすかという方法論です。

アンノウンマーケティングとは、英語で「Unknown Marketing」。
情報の無い潜在的な顧客に対するマーケティング手法です。

例えば、SEO対策やウェブ広告で自社疾患啓発サイトにアクセスを集めたとします。
そこから、メルマガ登録や資料請求などへ進んでくれるのはわずかです。
一旦、顧客情報を登録してもらえれば、その後のフォローは可能です。

しかし、何のアクションもせずにウェブサイトを離れてしまった人には、アプローチしていない場合の方が多いのではないでしょうか?

アンノウンマーケティングは、このアクションしなかった潜在顧客へのアプローチ手法です。

ある疾患啓発サイトで、疾患の原因・症状・治療法などのコンテンツと、地域別の施設紹介ページを持っていたとします。
そして、地域別施設紹介ページの閲覧はメールアドレスの登録制にしたとします。

疾患啓発サイトには、月間10,000人のユニークユーザーがアクセス、そのうち、地域別施設紹介ページを閲覧するユーザーが2,000名だとすると、残りの8,000名には自社からの直接的なアプローチはできません。

しかし、疾患啓発サイトを訪れているのであれば、その疾患に何らかの関係がある可能性が高いはずです。
つまり、施設検索までのアクションはしなくても、その疾患でないか心配であったり、家族や知人がその疾患にかかっているなどが考えられます。

アンノウンマーケティングは、この8,000名に対してアプローチを行うために、ニーズを顕在化させる手法です。
つまり、今挙げたケースでは、8,000名に施設紹介ページを閲覧するためのメールアドレスの登録を促す手法なのです。

ウェブマーケティングのアクションでの最初のステップはメールアドレスなどの個人情報の取得です。
そして、取得した情報を活かしてアプローチを開始します。

一方、アンノウンマーケティングは、「ウェブサイトにアクセスして、個人情報を提供しなかったユーザーにもニーズの濃淡があり、
一定数は、顕在顧客になりうる」との前提で、再度、アプローチするための方法なのです。

つまり、「登録あり」「登録なし」のゼロイチではなく、その間の層の中で顕在化の可能性を探ろうとする方法なのです。

次回は、アンノウンマーケティングの実際的な方法論をご紹介します。

このコンテンツが、医薬品マーケティングのアイデアのヒントになれば幸いです。