さて、今回は「効果の少ないSEO対策」をとり上げます。
2019年に入って、グーグルが目まぐるしく検索エンジンのアルゴリズムを変えています。
そのため、様々な業界のウェブサイトで大幅な順位変動がおきています。
中でも、医学・健康・美容関連や金融関連のウェブサイトで顕著です。
もちろん、製薬企業の疾患啓発サイトもその1つです。
そのため、疾患啓発サイトによるDTCマーケティングのSEO対策へも影響が大きいのです。
これは、グーグルがYMYL(Your Money、 Your Life)は、人の生命や生活に大きな影響を与えることから、それらに関連するウェブサイトを厳格に評価しようとしたことが影響しています。
もちろん、今年になってからはYMYL以外のウェブサイトの検索順位も大幅に変動しているので、いずれも新たなアルゴリズムで検索結果が表示されるようになってきているようです。
そんな中で、かつては有効であっても、今やSEO対策にとってあまり効果や影響のない施策が明らかにされつつあります。
そして、最近「Spark Toro」というSEOを強化するソフトウェア会社が、効果の少ないSEO対策を発表しました。
その上位10位、つまり効果の無い順のSEO施策は、次のとおりです。
1位:ドメインにキーワードが含まれている
2位:AMP対応できている
3位:サイトの古さ
4位:URL内のキーワード
5位:事実に基づいた正確なコンテンツ
6位:サイテーション(被リンクなしの他サイトでの言及)
7位:クエリ(検索キーワード)と関連の深い動画や画像
8位:ユーザーのウェブ内での行動履歴(クリック率・直帰率・エンゲージメント)
9位:外部サイトへの発リンク
10位:ページ内にある関連語同士の場所、出現頻度、距離
これらはかつてSEO効果が高いと言われていた施策ですが、現在では効果も減っているそうです。
ただ、「事実に基づいた正確なコンテンツ」が5位に入っているのが理解しがたいですが・・。
最近、グーグルの検索順位を見ていて感じることは、とてもコンテンツの質が高いと思っていた医学系のウェブサイトでさえも順位を落としているものが少なからずあるということです。。
個人的には、「グーグルのアルゴリズムがおかしいのでは?」と感じることがあります。
おそらくは、そのように感じている方もいると思うので、まだまだアルゴリズムは変わるのではないかと思っています。
SEO対策そのものは難しくなった昨今ですが、結局は「ユーザーに本当に役立つコンテンツ」を「見やすく、わかりやすく」提供することが大切です。
疾患啓発サイトであってもDTCマーケティングでも同じではないでしょうか。
このコンテンツが、医薬品マーケティングのアイデアのヒントになれば幸いです。
なお、次回は逆にSEO効果の高い対策10位をご紹介します。