さて、今回は、SUCCESsの法則と医薬品マーケティングで使う
コンテンツへの活用について。
SUCCESsの法則とは、『アイデアのちから』の中で提唱された概念のことで、プレゼンテーションの成功法則の1つです。
SUCCESsの法則の6つの要素は
S:「Simple」
U:「Unexpected」
C:「Concrete」
C:「Credible」
E:「Emotional」
S:「Story」
です。
最後のsは、語呂合わせの帳尻合わせですが、
SUCCESs=「成功」のスペルの頭文字をとったものです。
簡単な英語なのでわかりやすいと思いますが、
● S:「Simple」
純明快であるという意味の「Simple」
プレゼンテーションの内容がシンプルなほど誰でも覚えやすく
記憶にも残りやすいですね。
● U:「Unexpected」
意外性があることを指す「Unexpected」
想定範囲を超える意外性があることで、
聞き手にインパクトを与えることができて、印象的です。
● C:「Concrete」
「Concrete」は、具体的であること。
一般的な話や抽象的な話ではなく、具体的なケースや事例を挙げることで、
わかりやすくなって説得力もアップします。
● C:「Credible」
「Credible」は、信頼性
過去の実績、第3者の推薦、根拠を示すことで信頼性がアップします。
● E:「Emotional」
「Emotional」は、感情的
データによる証明やロジックは大切ですが、
感情に訴えることも説得力アップや最後の一押しでは大切です。
● S:「Story」
「Story」は、物語
どんな人も「物語」は好きですね。
プレゼンテーションでも、中に物語性が入ると興味深くなりますし、
親しみやすいですね。
また、オリジナリティもアップします。
この法則は、プレゼンテーションで活用することで、成功の確率が上げることを目的としたものですが、医薬品マーケティングやMRのディテールなどでも活用可能ではないでしょうか?
ウェブコンテンツや医薬品のリーフレットなどでは、
制約条件が多くなってきているので、
この法則の項目をすべて網羅することは難しいかもしれません。
それでも、「Emotional」や「Story」の部分では、
MRがディテールを加えることで、うまく機能する可能性が高まります。
昨今では、デジタルコンテンツやウェブを使ったディテーリングに
注目が集まるケースが高いのですが、より大切なのは、
届けたいメッセージをターゲットの理性にも感情にも訴えることですね。
その点では、SUCCESsの法則の6つの要素は、デジタルコンテンツや紙資材とMR活動の組み合わせで実現できる法則ではないでしょうか?
このコンテンツが、医薬品マーケティングのアイデアのヒントになれば幸いです。