今回も、前回に引き続きYouTubeがテーマ。
2020年はさまざまな大手企業のYouTube参入が予想されています。
現在、企業の公式チャンネルベスト3は、次のとおりです。
1位 avex
ファン数 518万人 総再生回数 80億9294万502回
2位 UNIVERSAL MUSIC JAPAN
ファン数 376万人 総再生回数 25億5409万7051回
3位 The Official Pokemon YouTube channel
ファン数 339万人 総再生回数 8億8161万66回
今後、さらにTVの影響が小さくなることが予想される中、
YouTubeでのプレゼンス向上が課題になると考えられています。
さて、そんなYouTubeで大切な「関連動画対策」。
そのポイントは、次の4つでした。
1)動画説明欄の適切な記述
2)タグ設定を適切に行う
3)再生リストをうまく活用する
4)アノテーション機能の活用
前回は、「動画説明欄の適切な記述」をご紹介しました。
今回は、第二の「タグ設定を適切に行う」ための対策を詳しくご紹介します。
YouTube動画の「タグ」は、YouTubeにログインし動画設定画面から行えます。
今回、その方法は割愛します。
あくまで、マーケティング的な視点からの関連動画対策としての
「タグ」のつけ方をご紹介します。
1)タグの数は?
まず、タグを入れる制約では「タグの総単語数で5000文字」となっています。
これは「タグの数」ではなく、「単語数」です。
仮に、1つのタグの単語が10文字なら、500個のタグ設定が可能です。
これだけのタグ設定をすることは可能ですが、タグの付けすぎはスパム扱いされる可能性があります。
YouTubeのペナルティ対象となってしまうと、関連動画やYouTube検索で表示されなくなったり、最悪の場合、削除対象になってしまいます。YouTubeの公式な見解はありませんが、適正なタグの数は20個以内と言われています。
2)どんなタグを設定するのか?
タグ設定に関しては、大きく3つのポイントがあります。
①自社チャンネルに共通するキーワード
これは全動画に共通で設定するタグで、「固定タグ」と呼びます。
まず、自社チャンネルのチャンネル名、チャンネルIDを設定します。
さらに、自社チャンネルのテーマとなるキーワードを1つ設定します。
例えば、疾患啓発で「糖尿病」がテーマなら、「糖尿病」が候補です。
オリジナリティを出したいなら
「●●製薬提供の糖尿病情報」という記載がおすすめです。
固定タグは最大3種類が目安と言われています。
②動画個別で上位表示したいキーワード
動画の個別のテーマと関係あるタグを設定します。
例えば、糖尿病の中で合併症がテーマなら、
そこで紹介した疾患名を入れるなどです。
動画のタイトルや動画の中で語られている言葉を中心にタグを設定します。
③同テーマ&同ジャンルの上位動画のタグを分析
上記で挙げた1と2が基本ですが、自社と同テーマ&同ジャンルの動画や
チャンネルで、上位表示されている動画のタグを分析することも大切です。
つまり、高い評価の動画を参考にして自社の動画に活かすのです。
ただし、これについては「Tags for YouTube(TM)」というツールの設定が
必要です。
https://chrome.google.com/webstore/detail/tags-for-youtube/dggphokdgjikekfiakjcpidcclbmkfga
なお、やってはいけないことは、
自社のチャンネルや動画のテーマと無関係のタグを設定することです。
これもペナルティのリスクがあるので避けましょう。
昨年末から、マーケティングの記事やウェブでも
YouTubeによる動画マーケティングの情報がたくさん出ています。
テレビの影響が小さくなることやスマホの進化を考えれば当然の成り行きのようです。
医薬品マーケティングやDTCマーケティングでも避けて通れないような気がします。
このコンテンツが、医薬品マーケティングのアイデアのヒントになれば幸いです。